エコプランふくい設立趣旨

世界では「環境と調和した持続可能な循環型社会」の創造へ向けて、地球環境に配慮した様々な取り組みがなされています。とくに1992年6月にブラジルのリオデジャネイロで国連の「地球サミット」が開催され、ここで採択された「アジエンダ21」は各国に持続可能な発展を訴え、これを基礎に地球環境保全のための国別行動計画を立てることとなりました。それは、これまでの公害対策から先進国においては大量生産・大量消費・大量廃棄の経済社会システムを転換し、環境への負荷をできるだけ軽減するために、各国が「環境政策」として具体的な行動計画を立てる必要を問うています。

ところで私たちが住む福井市においても例外なくごみ問題をはじめとしてダイオキシンや環境ホルモンなどによる人体や環境への影響を懸念する市民の声が高まりつつある一方で、地域の環境に目を向けると農薬の空中撒布やダム建設計画等が市民の間では、何の議論もなく推し進められています。

このように地球環境問題と地域の環境問題は、現実には利害が対立して相矛盾することが多いなかで、これまでのように抽象論や環境倫理の必要性だけを説いてみても何もはじまりません。もっと地域の環境について地球規模で考え、地域で行動する人達が増えていくことが重要で、そのためには行動する市民のネットワークの必要性が問われています。

子どもたちの未来のために、生命を育む地球環境を大切にする思いを行動に移す人たちのネットワークづくりと、積極的な市民参加の下で市民・企業・行政とがパートナーシップをもって、循環型社会をめざし、環境に配慮したまちづくりを進めるために「エコプランふくい」を結成します。

1998年7月1日
特定非営利活動法人エコプランふくい

団体概要